組の角帯と男物 |
「帯びる」とは、「身につける」あるいは「腰に下げる」という意味で、刀を装備する場合は「佩びる」と書くらしい。男の帯は、巾こそ10センチ前後と変わりないが、江戸時代の初め頃までは、胴に巻き着物の前合わせを固定すると共に、何かを差したり、ぶら下げる機能を伴ったものであったようだ。
今回ご紹介する角帯は、織るのではなく、組紐の手法で組んだもの。組紐は仏教の伝来と共に渡来し、鎌倉時代以降は武具や刀の飾りなどに用いるようになった。洒脱な伊達っぷりを、武士たちは魅せていたらしい。
シンプルで軽妙なしゃれを、奇をてらわず素直に。
品性漂う、風通織の男物と共に。
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織りあがってきた新作の袋帯・訪問着を3点ご紹介します。 |
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(2021年4月) |
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