京都西陣 株式会社帛撰(はくせん) hakusen
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GALLERY/ギャラリー[今月の帯・バックナンバー]

新作 ―「第17回 新高機組の会」出品作品より―

袋帯

本袋帯 錦地 立木文 本袋帯 錦地 立木文
本袋帯 錦地 魚鳥文 本袋帯 錦地 魚鳥文
「本袋帯 錦地 立木文」
「本袋帯 錦地 魚鳥文」


生地は西陣でつくられる最も代表的且つプレーンな錦地。結び、締める上で最も扱いやすく、機能性と絹の上品な美しさを素直に感じられる生地です。地紋が無い――つまり飾りのない「素顔」である錦地を、綺麗に織り上げるのは決して簡単なことではありません。本袋帯を織ることができるということも、また高い織技術です。本袋であるがゆえに、帯の両端には縫い代の厚みがなく、スマートな仕上がりです。

紋意匠は「立木文」「魚鳥文」。独特で大胆なデザインと配色の妙味。独自のデザインセンスと繊細な織技術を持っている機屋さんが在ってこそ、出来た仕事です。

なごや帯

なごや帯 錦地 鶏頭牡丹
なごや帯 錦地 花麒麟
なごや帯 錦地 鶏頭牡丹
なごや帯 錦地 花麒麟
「なごや帯 錦地 鶏頭牡丹」
「なごや帯 錦地 花麒麟」


我が国に残された染織品の中で「名物裂」は正倉院の上代裂にも匹敵する価値があります。室町時代に明との貿易により大量にもたらされた外来染織群の一部で、当時の最高権威者や知識人の目利きによって撰び抜かれ、今日に至るまで現存している、貴重な裂群です。

今回の2つの意匠は、その名物裂の中でも最も格の高い金襴より選び出しました。ですが色使いに関しては、本歌の至高的感覚ではなく、敢えて調和を抜け出したバランス、色の組み合わせの自由な面白さを意識しました。

ここに掲載しました新作のほとんどは下記の作品展に展示いたします。
どうぞご気楽にお運びいただき、ご高覧くださいませ。

「第17回 新・高機組の会〜無名の職人の織技と感性」
とき:11月9日(金)〜12日(月)10〜19時(最終日16時まで)
ところ:ジャパンシルクセンター(東京都千代田区有楽町1-9-4 蚕糸会館1階→Googleマップ/03-3215-1212)

(2018年10月)

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